【電力自由化とスマートメーター】電気が安くなるHEMSって何?

現在、従来の機械式メーターに代わって、デジタル制御のスマートメーターの設置が進められています。

この、スマートメーターという言葉は、まずまずの認知を得始めていますが、それでは「HEMS」という言葉をきいたことがありますか?

電力自由化やスマートメーターの普及と並行して、導入が推進されているのがHEMSです。

 

HEMSとは何か、スマートメーターとの関係や、電力自由化においてどのような役割を担うものなのか

詳しく見ていきましょう。

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HEMSが家庭の電力を可視化する

HEMSとは、「Home Energy Managent System」の略称で、「ヘムス」と発音します。

簡単に言えば、家庭で使うエネルギーを一元的に管理するシステムのことです。

 

電気やガス等の使用量を画面などで「見える化」したり、電気機器を自動でコントロールすることができます。

HEMSを使えば、家庭内の電気使用量と時間帯の関係や、電化製品ごとの使用状況などをデータとして確認することができるようになり、ピークカット・ピークシフトの制御や、よりポイントを絞った節電などが可能になります。

政府では、2030年までに全ての住まいにHEMSを設置することを目標としています。

 

▽スマートメーターとの連携

電力自由化と並行して進められているのが、スマートメーターの導入です。

スマートメーターは従来の機械式メーターに代わって電気使用量を計測し、電力会社と通信をすることでデータを管理します。

目視による検針が不要となるため、日本中の電力会社との契約を可能にする必要不可欠な設備となります。

 

このスマートメーターをHEMSと連動させることで、電気機器ごとの消費電力量などの情報を電力会社と共有できたり、時間帯別料金メニューと連動した電気機器の自動運用などが可能となります。

 

新電力とHEMS/スマートメーター

それでは、2016年に一般家庭向けの電力の自由化がスタートしたら、HEMSやスマートメーターのシステムはどう生かされていくのでしょうか。

自由化がスタートすると、既存の電力10社に加えて、「新電力」と呼ばれるそれ以外の電気事業者からも自由に電気を買うことが可能になります。

 

段階的に進められてきた自由化の流れに伴って、様々な企業が新電力に参入してきました。

その業種は多岐に渡り、石油やガス、製紙、鉄鋼業など、発電施設を有する大規模企業や、自動車や電機のメーカー、ハウスメーカーや通信会社、総合商社など、実に様々です。

この、電力とは関係のない分野からの新電力参入の動きは、HEMSやスマートメーターによる情報のやり取りやシステム機器の設置、情報サービスの提供など、自由化ビジネスと呼ばれる一連の展望を受けてのことなのです。

消費者とHEMS/スマートメーター

電力自由化で一般の消費者が一番関心を持っているのが、やはり、電気料金がどうなるのかということです。

現在は地域の電力会社が提示する料金プランから、ライフスタイルなどに合わせて選ぶ形ですが、選択肢が豊富にあるとは言えません。

 

しかし、自由化がスタートすれば契約できる会社の数が格段に増え、選べるプランの数も飛躍的に増えると考えられます。

企業のバリエーションが豊富になりますから、ユニークなプランも続々と登場するでしょう。

 

選択肢が増えれば、消費者自身が、自身の消費パターンに最もマッチするプランを細かく判断する必要が出てきます。

その際にHEMSやスマートメーターで測定されたデータが、判断の材料として大きく役立つと考えられます。

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電力の管理とHEMS/スマートメーター

一方で、HEMSとスマートメーターのネットワークを用いた、デマンドレスポンスプランの可能性も示唆されています。

例えば、エアコンによる電力の消費が増える夏季の昼間など地域の電力バランスが不安定になりやすい時期には、電気の消費を押さえるよう電力会社や政府から要請が出されますが、このような状況下で、もしもHEMSでエアコンがネットワーク化されていれば、自動的に運転が制御され電気の消費を抑えることができます。

 

このような電力会社側からのピークカットコントロールを受け入れる代わりに、

通常時の料金が割安に設定された料金プランや、ピークシフト効果を狙い、

  • 年に数回、需給が特に高い日の数時間だけ割高な料金設定にする「クリティカルピークプライシング」
  • 電気料金が需給予測などに応じて1時間ごとに変動する「リアルタイムプライシング」

というメニュー等が、HEMS導入のもたらす可能性として考えられています。

「見える化」が消費と供給の柔軟性を助ける

電力自由化は、消費者に多様な選択肢を与えてくれます。

選択肢が増えれば、より複雑な判断が必要となりますが、HEMSやスマートメーターが与えてくれる情報が、的確な判断を補助する役割を担うと期待されます。

また、HEMSやスマートメーターの情報ネットワークは、より広範囲かつ細かなフォローを可能とし、企業には更に様々なサービスの余地を、消費者には選択の可能性を与えてくれるシステムとして、普及が推進されているのです。

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