【電力自由化と節約】ゼロから始める電気代節約入門
電力自由化に際して消費者が最も期待していることは、電気料金に関することです。
単価は下がるのか、どのような料金プランが登場するのかといったことに期待が集まる背景には、消費者のできるだけ家計を節約したいという意識が伺えます。
それでは、電力自由化がスタートしたら、どのような方法で家計を節約することができるのでしょうか。
スマートメーターの普及が鍵
電力自由化がスタートするにあたって、スマートメーターの普及が並行して行われます。
スマートメーターの導入によって、消費者は電気の使用状況を詳細に把握することができるようになります。
また、スマートメーターを通じて電力会社が情報を収集することで、消費者それぞれのケースに合わせた料金プランを提案することができるようになります。
- 30分ごとの電気使用量の計測
これまでは、月一回の検針によって1ヶ月の総使用量が通知されていた電気使用量ですが、スマートメーターの導入で、毎日、30分ごとの計測が可能になります。
データは、パソコンやスマートフォンからの確認が可能です。
▽宅内向け通信機能
スマートメーターで計測された使用量は、HEMSなど、家庭内のネットワークとの連動が可能です。
これによって、使用状況に合わせた電気機器の運転コントロールができるようになります。
スマートメーターを活用して節電を
スマートメーターで計測された電気使用量のデータは、パソコンやスマートフォンから確認することができます。
時間帯別の使用量を確認すれば、どの時間帯に使用が多いのが、どの機器を使用すると使用量が増えるのかといったことを把握することができるようになるのです。
また、HEMSなどの機器を合わせて導入することで、電気料金が割高になる時間帯の電気機器の運転を自動的に制御することなども可能となります。
電気の使用状況を細かく見直すことで、無駄を省き、適正な電気の使用を心がけることが、節約への第一歩です。
スマートメーターの普及では、このような家庭での省エネ意識の高まりが期待されているのです。
生活パターンに合わせた料金プランを選ぶ
スマートメーターを設置することで、家庭の電気使用パターンを正確に把握することが可能になります。
いかにそのパターンに合致する料金プランを選ぶかが、光熱費節約のポイントとなるのです。
例えば、共働き家庭では、朝晩の使用料が安いプラン、二世代同居で日中も電気を使用する家庭なら終日フラットな料金プランをというように、ライフスタイルに合わせたプランを選ぶことで、単価の面から節約ができるというわけです。
電力自由化に伴って、様々な企業が電力業界に進出し、これまで以上に多彩なプランが登場すると予想されます。
より細やかにプランを検討することで、更なる節約に繋が可能性を、電力自由化をはらんでいるのです。
また、スマートメーターの普及によって、事業者の側からも利用者に合わせた料金プランの提案をすることが可能となります。
消費者にとっては、電力自由化によって、より賢いプラン選びが容易にできるようになるのです。
他サービスとの連携にも注目
電力自由化により、様々な業種の企業が電力事業へ乗り出すこととなります。
注目されているのが、各企業が元々提供しているサービスと電力提供サービスとのセット販売や、各種ポイントサービスとの提携、複数企業の連携など、これまででは考えられなかったサービスの可能性です。
このようなサービスを利用すれば、電気料金だけではなく、例えば、ガスや携帯電話の料金が割安になったり、電気の使用によって日常の買い物で使用することができるポイントを貯めることができたりと、総合的な家計の節約も可能となります。
各社の動向に常に注意し、電力の契約について検討することが、賢い家計節約の鍵だといえます。
ライフスタイルに合わせた節約を
電力自由化では、電気の「見える化」によって、自身の電力の消費状況をより詳しく把握することが可能となります。
得られた情報を活用すれば、日々の生活の中で、より細やかに、電気の無駄を省いたり料金プランの見直しをすることができるのです。
それに加えて、多彩な企業の電力業界への参入は、様々な新しいサービスを消費者へ提供することとなるでしょう。
情報に耳をすませ、自身にとってよりメリットの大きいサービスを選択することも大切です。