【電力自由化の事前受付、予約】新電力の事前申し込みはお済ですか?
2016年4月に開始される電力自由化ですが、事前受け付けという形で、制度が開始するのよりも前の段階で受付が始まります。
この事前受け付けは、いつから開始されて、どのような流れで電力会社が切り替わっていくのでしょうか。
また、申込の際に注意すべき点はどこなのでしょうか。
新電力の事前申し込みは2016年1月から
新電力への契約切り替えの事前申し込みは、2016年1月から開始される予定となっています。
それに伴い、「優先予約」という形での仮申し込みをすでに受け付けている企業も存在します。
各社のホームページなどで情報が公開されていますから、気になる企業がある場合にはcheckしておくといいでしょう。
事前申し込みの流れは?
事前申し込みの際には、料金の見積りや切り替えの可否の判定のために、過去一年間程度の電気使用状況がわかるもの(検針票やクレジットの支払い明細、引き落とし額のわかる通帳等)が必要となる場合が多いようです。
申し込みは、各社、オンラインや電話、郵送での受付になります。
申し込みは、切り替えようとする先の事業者のみにすればよく、そのときに契約している地域電力会社へ契約変更の連絡などをする必要はありません。
申込の後、3月頃から順次切り替えの可否の回答が通知され、可能であれば、電力会社変更に先駆けてスマートメーターの設置作業が行われることとなります。
この、正式な受付が完了する3月頃には、契約変更をスムーズに行うことが可能となる「スイッチング支援システム」の運用が軌道に乗る予定で、従来の地域電力会社と新規事業者の間で、システムを通じた情報のやり取りをしながら、契約の変更手続きが進められることとなります。
手続きにかかる期間は?
切替に必要な期間は、スマートメーターへの取替工事が必要な場合:原則8営業日+2日以降の最初の定例検針日まで、
つまり、切り替えが決定してから1回目かタイミングによっては2回目の検針日までの期間。
取替工事が不要な場合:1営業日+2日を加えた日、つまり、切り替えが決定してから3日程度。
とされています。
ただし、小売全面自由化開始直前や直後などには、切替申込みが込み合うと予想されており、切り替えに時間がかかる可能性があります。
この混雑期間を回避するためには、優先的に手続きが行われる「早期予約」や、早い段階への「事前申し込み」をしておくことがおすすめです。
どのような会社を選ぶべきなのか
料金プランや電源構成など、新電力を選ぶ際の判断材料は様々ですが、事前申し込みの時点で注意が必要なのが、小売り電気事業者としての登録を受けている事業者かどうかということです。
2016年4月からの小売全面自由化後に一般向けの電気の販売を行うためには、販売を開始するまでに、小売電気事業者として登録を済ませる必要があります。
新電力として電気の販売を行うと標榜していても、未登録の事業者では電気の販売を行うことはできないのです。
検討中の事業者や、契約を勧誘してきた企業が登録事業者であるかどうかは、以下の経済産業省のリストで確認をすることができます。
また、その会社自身が登録を受けていない場合でも、登録を受けた事業者の代理・媒介・取次ぎ業者であるケースもありますので、相手の会社に直接確認しましょう。
早め、かつ、慎重に
新電力切り替えの事前受け付けがいよいよ開始されます。
自由化開始後すぐに新電力へと切り替えたい場合には、直前の混雑を見越して、早い時期に早期予約や事前申し込みを行っておく方がいいでしょう。
しかし、各社から公開されている情報が少なく、制度への認知も深まっているとは言い難い現段階では、うまい言葉に乗せられて、実態のない企業への個人情報を提出してしまうなど、詐欺等にも注意が必要です。
登録の確認をするなど、申し込む企業は、慎重に見極めるようにしましょう。